鹿児島では、一月七日は、七草祝いの日。
数えの七つになる子供の無病息災を願う
島津藩に伝わる伝統行事。
私の子供の頃は、非常に重要な日であった。
かすかな記憶をたどっていくと、
美容院へ行き、髪を結ってもらい、お化粧して、着付けがすむと、
集合写真はいつ見てもいい。
一人ひとりを思い出す作業が好きだ。
ましてや、同級生となると妙に連帯感を感じ、なおさら。
もちろん、男の子も正装している。
晴の姿に、はにかみながらも、みんな凛として、緊張感さえ感じる。
(早生まれの子も一緒に写っていたような・・・)
アルバムをめくっていくと、断片的ながら記憶がよみがえってくる。
七草粥(鹿児島でズシ、雑炊のこと)をもらうために、
親戚、縁者の家を7ヵ所廻るのが慣わしなのだそうだが、そういえば、
父親に連れられて、本家の玄関に立ったような記憶もかすかに。。。
なんせ、もう半世紀近くも昔のことだ。
七草のために伸ばしていた髪は、その後ばっさりと切られてしまった。
おかっぱ頭に。
不思議なものだ。
一つ思い出すと、次から次へと思い出す。
まるで、マジシャンが引き出す旗のついた紐のように。
一人で撮影した記念写真は気に入っている。
我ながら可愛らしい。(成人式の写真よりいい。)
こっちの方がお見合い写真にならないかと思ったものだ。(苦笑)
一人で撮影した記念写真は気に入っている。
我ながら可愛らしい。(成人式の写真よりいい。)
こっちの方がお見合い写真にならないかと思ったものだ。(苦笑)
節目、節目に親が残してくれた大切な記念写真。
ありがたい。。。
七草祝いは、島津藩特有のものであると、
知ったのは、つい最近のことである。
どうりで、七・五・三に馴染みがなかったわけである。
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